ボンジュール おパリへの旅④ ~雨のエッフェル塔

たった1泊2日なのに、予想以上に色々思い出があり、第4回目になります。そしてまだ1日目。(2日目はあまり書くことがないのでご心配なく。)

さて、ノートルダム観光の後、5区と6区を練り歩いた。お土産屋のポストカードを見て思い出した。そういえば、アルチュール・ランボーの住んでいたところは、このあたりだったと思う!!ランボーは19世紀の詩人でもちろんフランス人であります。ディカプリオ演じるランボーの映画「太陽と月に背いて」を見てから、このランボーのイカれた散文詩「地獄の季節」を若い時に読み、しばらく忘れていたけれど、思い出した!ランボーの家の住所などもちろん調べているわけもなく、ポストカードに書いてあった住所を覚えて探す。(その住所がなんだったか今はもう覚えていないけど。)ちょうどその名前と同じパブがあったので、きっとその近くだろうと思い、パブに入ってバーテンの若いお姉さんにきいてみた。「エクスキューゼモア。ウ・エ・ラパルトモン・ドゥ・ランボー?」(「すみません、ランボーのアパートはどこですか?」というフランス語のつもり。定かではない。)お姉さんは、「ランボーって誰?」と聞くので、「アルチュールランボーです。詩人の。19世紀の。この店と同じ名前の住所に住んでいたはずなんです。」お姉さんは、お客さんの50代の太っちょおっさんにも聞いてくれたけど、おっさんは「何の詩を書いた人?」というが、「地獄の季節」のフランス語がわからず、全く通じなかった。太っちょおっさんは、目をまんまるくして上下左右にくるくる回し、いわゆる「オーマイゴッド」のポーズで、「ジュヌセパー」(知らんがな)との回答。。。。ランボーを知らないのか、それとも通じなかったのか。とにかく残念。次は下調べしてから探したい。

適当に歩いていると、ちょうどガレット店が沢山並ぶ通りを発見。さっそくガレット通りと勝手に命名しました。(たまたま見つけたので、二度と戻れない気がする。)ガレットはそば粉のクレープとでもいいましょうか、甘いものもあれば、ベーコンや卵などと一緒に食べる、甘くないのもあります。なかなか人気店の様で、次から次にお客さんがきていました。
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さて、お腹も一杯になり、日も沈んだので、エッフェル塔から夜景を見に出発!
夜のエッフェル塔がちょうどライトアップし、キラキラ輝いて、初めて夜のエッフェル塔を見た私は感動!
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でも雨がぽつぽつ降ってきた。エッフェル塔の上に登るには、長い長い列に並ばなければならい。あともう少しで切符売り場というところで、大雨になった!私はロンドンの習慣から晴れている日でも常に折りたたみを持っていたので、それをさす。後ろに中国人の女の子が一人で並んでいて、何やら中国語で話しかけられたけどわからず、英語もあまり通じなかったけど、傘の中に入れてあげた。さっきまですごくいい天気だったのに、突然のどしゃぶり。急に現れたのは、違法傘売り。「アンブレラ、アンブレラ」傘はいらんかねー?みすぼらしいなりをしていて、売っている傘がいろんな色だったり大きさだったり、どこかで取ってきただろう、という感じがする。中国人の女の子が傘をうられそうになり、私が「いくら?」と聞いたところ、「10ユーロ」とのこと。えええ!高い!「2ユーロなら買うけどどお?」と交渉したものの、「あの女性も他の人もみんな10ユーロで買ってくれたんだから、10ユーロだよ。こんなに雨が降っているんだから、10ユーロでも安いほうだよ。」と一歩もゆずらない。並んでいる人達は次々と傘を買っていった。そして、突然、傘を振りかざし、思いっきりその傘で売っている人を叩いた女性がいた。「この傘壊れているじゃない!10ユーロかえせ!2秒とももたなかったし!」と、あまりの激怒からか、フランス語なまりの英語で怒っていた。もちろんそのときには、すべての売り子たちは走り去り、雨の中に消えて行ったのでした。今回の旅行で気付いたのは、まずしい身なりであぶなさそうな人達がパリには沢山いる気がする。ちょっとでも油断すると、危ない目にあうのではないか、という危機感を感じます。ロンドンも少し前まではそういう状態だったらしいけども、暴動やらオリンピックやらで警官がよく回っていたので良くなったのかなあ?とも思います。チケット売り場ちかくになると、観光客は「上まで登るのにいくらですか?」とお決まりのように聞くけれども、係員は「13.4ユーロです」と無愛想にこたえる。他の客が「今日はTOP FLOORが閉まっているのに、なんでその値段を案内するんだ?」と文句を言う。そうなんです、こんな超観光地でもフランス人係員は無愛想な上にこたえも適当である。なんだかロンドンの人々が本当に優しく感じる。結局最上階は本当にしまっていて、途中までしか登れなかったけど、エレベータのようなものにのっている間に雨はすっかりやみ、エッフェル塔から、パリの夜景を楽しめたのでした。でも、雨で階段が滑りやすくなり、女の子が滑ってなきじゃくったり、高所恐怖症の人が雨でぬれた床を慎重に歩いていたり、私は景色よりも人間観察の方がおもしろいのでした。夜景はやっぱり東京のほうがピカピカしていて綺麗だと思う。

ホテルまでの帰りは、夜11時半くらいになったので、タクシーをひろう。これもまた難しい。どんどん人々は並んでいる列関係なくタクシーを拾っていき、律儀にならんでいた私とアメリカ人の黒人女性4人組が「なかなかタクシー拾えないね」と苦笑い。私たちももう並んでなんかいられないと、周りにならってやっとタクシーを捕まえた。タクシードライバーは、あまり英語が通じないにもかかわらず、しゃべくりまくる。そして、ハンドルから手を話して大きなジェスチャーに加え、後ろを振り返るので、事故に会わないかヒヤヒヤした。ドライバーの話しでわかったのは、「そこの建物、戦争、バンバン、スヤスヤ、200年、ビッグ、ビューティフル」くらい。適当に相槌をうつ。フランス語がわかったら、面白い歴史の話しが聞けたのかもしれない。このタクシー料金は、傘と同じ値段だった。こちらの方がよっぽどいいね。
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ボンジュール おパリへの旅③ ~午後のパリとハトおばさん

今回の旅で見たかった、マドレーヌ寺院。(注意。毎度のことですが、旅をする前に事前調査ほとんどしてませんので、感覚で行動しております。)みなさんは「マドレーヌちゃん」という絵本をご存じでしょうか?修道院に暮らす、小さな女の子、マドレーヌちゃん。舞台は基本パリ。このお話が気に入っていて、パリに着いたときに、「あ、そういえば、マドレーヌ寺院ってあるよね、どんなんか行ってみたいよね。」と思いついたのでした。オペラからほど近くなのですぐに到着。
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「あ、なんかイメージと違う。。。」マドレーヌちゃんに出てくる修道院のようなかわいらしい感じは全くなく、どちらかというと、ドドーンとした感じで、しかも今日は日曜のパレードがあるらしく、閉まっていた。そのパレードはブラジルパレードで、サンバのリズムで行進。全くフランスらしい感じがしないので、まだロンドンにいるのかと錯覚してしまう。

それから、お腹がすいたので、適当なカフェに入り、「クロックマダム」を注文。クロックマダムはトーストにハムやらチーズやらマッシュルームやらが挟んであるのをとろけるチーズでコーティングされて上には目玉焼きがのっているものだった。おいしいね、これ。

そしてやっと、観光らしい観光をすべく、シャンゼリゼ通りを歩き、凱旋門に行き、エッフェル塔を通った。(このあたりの主要観光地は特に面白いことがなかったので、割愛。)疲れたので、スムージーを飲んで一休み。これ、フランスで流行っているのか?非常に身体に悪そうなカラフルな色のスムージー。「これ、青いの何味ですか?」と聞いたところ、おばちゃんが適当に「トロピカルフレーバー」とのこと。味は、よくわからないけど、とにかくトロピカルだった。これって、何色選んでもトロピカルだよね?そういえば。パディントン氏の舌は着色料でトロピカル色になったのでした。

その後、ノートルダム観光。そこで発見、「ハトおばさん」!なんでどこの町でもハトおばさんがいるんだろうか。おじさんじゃなくて、だいたいおばさん。ハトおばさんは、結婚式を挙げたばかりの新郎の頭にハトをのせて「トレビアーン」と言っていた。でも、次から次にハトを頭に乗せたい人がやって来ていたのには、驚いたなあ。何かいいことあるかな、ハトを頭にのせたら。
Paris+019_convert_20121019034110.jpgハトおばさんとハトを頭にのせる女性

ノートルダム寺院は、パワースポットなのか知らないけど、すごいパワーを感じ、30分くらいぼーっと眺めていたのでした。ガーゴイルも一つずつみると、怖いけどかわいいね。残念ながらこの日は上に登ることができず、しばらくゆっくりしていると、角刈り中国人男性5人くらいと、オシャレしたかわいい中国人女性5人くらいが誰かをまっていた。女性らは角刈り男性らに何度も、何百回も写真を撮らせては、「私もっとかわいいはず」と、ノートルダムをバックに写真を取り直していた。このうち一番練習させられたであろう、真っ白なベレー帽の角刈り男性にパディントン氏も写真を依頼したが、案の定よく撮れていた。
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パリの夕日がノートルダム寺院にあたり、やっとパリにいる気分になってきたのでした。

ボンジュール おパリへの旅② ~電車の楽団

ユーロスターでパリ北駅に到着。パリに初めていったのは、かれこれ約8年前。今回が2回目。始めて行った時は1週間くらいいた気がするけど、あまり観光らしい観光をしなかったので、今回はべたべたの観光の予定です。

北駅はなんとなく汚く、あやしい人が沢山いる。ロンドンのハリポタの駅もあまりガラはよくないけど、オリンピックの余韻がまだあって、コンコースも一部綺麗になっている。まずホテルに荷物を置きに行こうと、電車の10回回数券を券売機で買う。これは、タッチパネル式の画面とくるくる回すアナログなボタンが融合されていて、戸惑っていたら、後ろにいた若いフランス人のお姉さんがイライラしながら英語で教えてくれた。

電車の改札はロンドンよりもゲートが高くて、ザッと開くので、ちょっとワクワクする。駅はアンモニア臭が漂い、なんだか汚い。ロンドンでもいろんなものが落ちていて(ポテトとか。以前のブログ参照。)汚いですが、これまたオリンピックで一部の駅は新しくなってます。電車に乗ると、トランペット吹きのおっさんが演奏をしていた。子供のおもちゃのような音のバックミュージックで聖者の行進を演奏。耳をふさぎたくなるようなひどいトランペット吹きだけれども、本人は自分の演奏に酔いしれている。近くの乗客にリクエストまで募り、次の曲を演奏し始めたが、途中から分からなくなったのか、やめて、また自分が好きな子供の曲を演奏し始めた。この電車の一人楽団は、ロンドンでは見ないからとても新鮮だった。ロンドンでは、駅の車両内ではなくて、駅構内に演奏専用の場所が設けられていて、そこでオーディションを勝ち抜いてきた人達が演奏しているので、ムッシュ最低楽団長のようなひどい演奏は聞けない。パリの電車のドアは、ハンドルがついていて、それを回してドアを開ける。これが、開け方のコツがよくわからず、優しいパリのお姉さんに開けてもらった。これ、年寄りの力じゃ開かないだろうな、なんていらぬ心配をしていると、腰の曲がったばあさんが、「ガシャーン」とすごい勢いでドアを開けていた。慣れるもんなのかな。

ホテルはパリ中心のオペラにあった。パリっぽい雰囲気の漂う建物に、手動で開け閉めするエレベーター。このエレベーター、まだ使われているのだね。荷物を置いて、すぐに観光出発!
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パリではいろんなものが目新しい。

ボンジュール おパリへの旅① ~出発

いまだに一度もユーロスターに乗ったことがないので、おパリに行ってきました。イギリスにいるから、そして日本人だからビザいらないし「ちょっくら」1泊2日で行ってこれちゃうんですね。ありがたいことです。

ユーロスターはご存じのとおり、新幹線のようなものです。ロンドンはセントパンクラス駅(ハリーポッターの駅)から出発しています。出発は日曜日。なんだか嫌な予感がした。週末はだいたい交通機関がなんらか止まっている。そしてその前の晩、iPhoneのOSが新しくなり、今まで利用できていた、電車やバスの時刻や乗り継ぎが、一部利用できなくなった。(1年使って、やっと慣れてきたのに。)パソコンで調べたところ、ハリポタの駅まではOverground(地上を走る電車)でいけるらしい。出発時刻は6:44とのこと。

さて、当日の朝は早起きして、出発。なるほど、地下鉄の駅、シャッターが閉まってるね。バスも通っていないね。Over Groundの駅は、、、閉まってる!!でも、なんだかプラットフォームに明かりがついているので、地元民が知る裏口から侵入(といっても正規入口です。)電光掲示板はOn Timeだけど、20代女子が一人しか待っていない。電車が来る気配がない。その女の子が話しかけてきた。「電車くるかなあ?」「なんだか来ない感じだよね。」すでに7時になっている。「どこまで行くの?」「セントパンクラス駅」「私も!」「もしかしてユーロスター8時台のにのる?」「私も!」なんと彼女は私が乗車しようとしているユーロスターの「一等車」で勤務しているらしい。(私は普通に二等車です。)これは心強い!そして、なんという偶然!フランス人の彼女は名前を聞かなかったけれども、エマと呼ぶことにした。電車はあきらめて、エマとタクシーを拾うことにした。通りで待てどもタクシーは来ない。スマートフォンの武器、ネットで検索し、近くのタクシー会社から呼び寄せると「2分で行きます」とのこと。「来ない!」エマはフランス語で何やら悪態をつき始めた。汗。ようやくタクシーに乗り、一安心。エマは「私、仕事に遅れてるから、あなたにお金渡しておいて、私は着いたらダッシュで職場に行くね。ユーロスターの乗り場は、すぐわかるから。」(あ、乗り場まで一緒に来てくれるのかと思ったのに。。。残念。)タクシーは約10分で到着(運ちゃん、結構スピード出してたよね。笑)!エマがダッシュの態勢をとり、飛び降りたが、「あれ、私、この場所よくわからない。。。どっち方向かよくわからないんだけど、とりあえず、私はこっちに走るから、バイバーイ」と言って、びゅーんと消え去って行きました。残された私は、ぼちぼち歩いて、ゲートに到着!ほんと、簡単に見つかってよかった。

ユーロスターは、自分で印刷した紙にあるQRコードをピッとかざしてゲートを通る。その直後に荷物検査とパスポートコントロールがある。外国人の日本人はパスポートに面白くないハンコを押された。そういや、外国に行くんだよなあ、とあらためて実感。
車内はまずまず居心地がいい。でも、車内カフェのコーヒーはまずそうだったので紅茶を頼んだ。よく「Tea please」と言っても、「え?Green Tea?」と聞かれる。アジア人だからか?「Late please」と言っても、Green Teaが来たりするのには驚く。このまずそうな車内カフェはそんなことがなかった。そもそもGreen Tea置いてないのかもしれない。隣に座ったお兄さんは、まずそうなコーヒーをうまそうにすする。汚いセントパンクラス付近の景色がだんだん変って、のどかな風景になり、海底を通って国境を渡る。小さい時、新幹線で関門海峡を渡ったときのことをぼんやり思い出していた。
Paris+003_convert_20121010041441.jpg二等車でもご満悦のパディ氏

なんだかこの旅は、意外と面白い人との遭遇がありそうだな。とパディントン氏は思ったのでした。
続く。