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バース紀行

もう先月の話になりますが、バースとブリストルに行ってきました!

バースはロンドンのパディントン駅(パディントン氏のゆかりある駅)から電車で約1時間半。バース駅からは世界遺産のバース町がばっちり見えます。そう、バースはバス(お風呂)の語源となったところ。一番有名なのは、ローマン・バス博物館。これは本当に見た価値があった!ローマ時代からのお風呂ってすごいよね。いまさらながら、ここバースもローマ帝国の一部だったんだね、と思いました。ローマ帝国ってやっぱりイタリアというイメージですが、このお風呂の周りには、それこそカエサルやらハドリアヌスやらの彫刻があって、イギリスであることを忘れてしまうようでした。かつては、軍人も召使も病人もみんなはるばる遠い遠いローマ帝国の東の端からここ西の端まで、この温泉につかる為に旅をしてきたんだろうなあ。そして温泉につかって、身体と心の傷を癒したんだろう。今でも湯気の出る温泉が、ポコポコとわき出ていました。でも、残念ながらこの古代ローマの温泉に入ることはもちろんのこと、触ることさえできませんでした。(ガイドブックには触るのはよし、とあったけど、実際は禁止されていた。)でも、まあ見た目も緑なので、あまり触りたくはない気がしますが。日本の温泉のような硫黄の匂いはしないので、不思議な気もしました。
Bath+011_convert_20120625080325.jpg「いい湯だな~アハハン」

ここには、サウナもあります。サウナは床がなくなっていて、床下を支える柱が沢山のこっていました。かつては、奴隷たちが薪をくべ、サウナの温度にしていたそうで、熱いし煤や煙の中でたいそう重労働だったことだろうと思います。しかし、よい主人に仕えた奴隷たちは、主人を称える碑を作っていました。自分の死後、奴隷たちに称えられる主人ってよっぽどよい人だったのかもしれませんが、その時代、もしかしたらちょっとだけ奴隷に優しくするだけでものすごいいい主人になりえたんじゃないか、とも思います。もう一つ、ここで面白いと思ったのは、さまざまな人が、女神ミネルバに願いを聞き入れてもらうべく、呪いの手紙(といっても金属でできているので残っている)を温泉に入れていたことでした。それもどれもしょーもない事で相当頭にきているので面白い。例えば、「私が入浴している間に、誰かが私のローブを盗みました。ミネルバ様、どうかその犯人を一生眠れないようにしてください。」この博物館をじっくり2時間ほどかけて見てから、しばらくローマ時代から現代までの人々の生活についてぼーっと考えてしまいました。コーナーの最後に温泉水が飲めるのですが、これがヘビー。味はちょっと鉄分の味ですが、一口でもうお腹がいっぱいになるくらいヘビー。博物館に併設している素敵なレストランで軽く食事をしたときにもう一度トライしましたが、やっぱり飲めなかった。「健康になる」との謳い文句で、次々とみんな飲んでいるところが、なんだかちょっと健康ランドに来た気分。

その後、ロイヤル・クレッセントという、ずらっと並んだ上流階級の人達の家を見て、(実は友達が教えてくれたその近くにある別の建物の方がすごかった)次の場所へ。
Bath+024_convert_20120625080854.jpg

バスでちょっと丘を登るとナショナルトラストが運営するPrior Park Landscape Gardenへ。これは私のガイドブックにも載っていなかった穴場でした。ガイドしてくれた友達に感謝。入口で係のおばちゃんが、「今日はワイルドガーリックフェスティバルから、庭園内に咲いているワイルドガーリックをじゃんじゃんとって、この袋に入れて持って帰ってね。」というわけで、袋をもらい、とりあえず入口付近に咲いているワイルドガーリックを採取してみた。ガーリックと聞くと球根と茎みたいのしか想像できないのに、お花と葉っぱしかないので、これでいいのかおばちゃんに聞くと「そう、これよ。パスタとかに入れるとめちゃおいしいんだから。」と言って、採取したガーリックの葉っぱをもみくちゃにしてしまった。「このワイルドガーリックは特にいい香りね。」って、ああ、このおばちゃんこのまま生でワイルドガーリックをむしゃむしゃ食べてしまいそう。それにしても、綺麗な公園なのに、そんなに「じゃんじゃん」採っていいのだろうか。と思っていたら、大丈夫だった!ワイルドガーリック畑!むしろ、じゃんじゃん採ってもらわないとガーリックの匂いがぷんぷんしてたまらないんじゃないかと思うほど大量にあった。フェスティバルというのは名だけで、数えるほどの観光客とガーリック採取に来た近所の家族くらいしかいなかった。よさそうなガーリックの葉と花を採りつつ庭園を歩く。どうやら日陰に咲くガーリックの方が香りが強くて色が濃い。パラディアン橋というのが見どころのようで、珍しい様式なのだそうだ。広い庭にこのかわいい橋で、なんとなく箱庭の中にいる気分になった。もっとも箱庭にガーリックは普通ないだろうけど。そして私たちは、ガーリックの匂いをぷんぷん漂わせながら町に戻った。
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↑これがワイルドガーリックのじゅうたん!

サリー・ランの家というレストランに行き、1680年から続く製法でやいたパン(ブリオッシュ)が有名らしいので、食べてみた。ただのパンじゃん。当時はこのフワフワ感がウケたのかもしれないが、現在そこらのスーパーで50円くらいで売っているパンとなんら変わりがない。ジャムとクロテッドクリームをつけているけれども、それならスコーンの方がおいしい。このパン、名物になりそこねた感があってちょっと同情してしまった。それでもディケンズ御用達だの色々な有名人がきていたようである。(ちなみにどこにいってもディケンズが来たというのをよく見るので、彼は相当、色んな場所を訪れたんじゃないかと勝手に思っている。)

さて、お風呂のルーツなくらいだから、さぞかし素敵な温泉街なんだろう、と思ったら、そうでもなかった。。。バースに「ひとつだけ」温泉がある。そしてそれはイギリス「唯一」の温泉らしい。ローマ時代は沢山の人が温泉に来ていたのに、これだけ温泉文化が衰退したのは、とても残念。そして、(日本人に比べたら)あまり風呂にも入らない、入ってもそれは身体を一応洗うという目的で決してリラックスするとか健康になるという目的ではない文化になってしまったのも残念。とにかく、この「温泉」に入場。それは、どちらかというと、現代的なスパ。26ポンドの入場料を払い、中に入ると、更衣室は男女別れていない。小さい個室が並んでいて、各自その個室で水着に着替えて荷物はロッカーに入れる仕組み。なるほど、これは合理的だ。周りの目もきにしなくていいし、男女分けるスペースもいらない。(注:温泉といえどもスパなので水着着用。イギリス人に日本での温泉の入り方を説明すると、相当ひかれた。。。ああ、野蛮な国ではないです。文化が違うのです。)やっと温泉に入れる!をワクワクしていたけれど、もちろんこれはどちらかというとプールでした。温泉の匂いもしません。それでも、屋上のプール温泉はとても楽しかった。夕日の中のバースの歴史ある街並みを眺めながら、ゆったりと湯に浸かるのは至極の時でした。しかし、湯はやっぱりぬるい!36度だか37度の湯は日本人にはぬるすぎます!でも、真っ白な、または青白い人々の顔はほてっていて、みんな飲んでないのに飲んだような顔になっていました。そして、意外とプールが「深い」。これは、平均身長が日本人より高いからなのか、私はつま先立ちしていないと顔が水面下になってしまうくらいでした。(泳げないので、浮輪につかまっていないと溺れそうでした。)そのほかにも、2階には4種類のアロマサウナがあり、こちらでリラーックス。1階は屋内プール温泉で、これは普通でした。全体的に日本の温泉とは程遠いですが、それでもこうして湯につかることができて、本当に満足でした。さてさっぱりして、ロッカーを開けると、ぷ~んとガーリックの香りが。。。。忘れてた。ワイルドガーリック。
電車で10分ほどの隣町ブリストルに移動し、友達のところに宿泊をさせてもらいました。夕食には一緒にワイルドガーリックパスタを作りました。レシピはあのおばちゃんにもらったけど、よくわからなかったので、適当にワイルドガーリックの花も葉もみじん切りにして、ベーコンと炒め、パスタに絡め、ちょっと和風に醤油で味付け。これが、おいしかった!くせになる味!もう一度食べたいけれど、あの庭園以外にどこでワイルドガーリックが手にはいるのだろうか。。。。

こうして、様々な体験をした充実したバースの一日でした。
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