やっぱり私は日本人

先日、応急処置(First Aid)の3日間フルコースを受講した。(会社でフロアで最低1人は資格を持っていないといけないらしいので。)朝9時から夕方4時半まで、みっちり授業と試験。クラスは22人。学校の先生、会社員、大工など、職業は様々。(このコースは、職場での応急処置というクラス。)

先生は、黒人の刺青が沢山入ったでかいお兄さん。初日にちょっぴり遅れると、「次から遅れたヤツは、マシンガンで撃って、みんなの練習台にするぞお!」と脅されたので、めちゃこわかったけれど、実はお茶目な人だった。

1日目:火傷、切り傷、打撲、目の怪我等
2日目:骨折、アレルギー反応、喘息、糖尿病、心臓発作等
3日目:回復体位(recovery position)、心肺蘇生法(CPR)

1日目:ロンドンからだけではなく、アフリカや東ヨーロッパなど、様々な国からわざわざこのコースのために出張で来ている人がいるくらい、ちゃんとしたコースのようだ。応急処置の大切さや、絆創膏の張り方という簡単なことを学ぶ。
救急車の呼び方の鉄則:場所、症状(特に息をしているか)、おおよその年齢層。子供、大人、老人というわけ方ということなのだろうけれど、救急車の呼ぶ実技練習で、50代のおばちゃんに、パディントン氏は「30代女性」と当てられて、ちょっと凹んだのでした。いえ、20代に見えるとは決して言いませんが、やっぱり若く言って欲しい。だって、そのおばちゃんは、他の20代女性から「30代女性」と言われていたんだもん。。。私、このおばちゃんと同じ年齢に見えるのだろうか。。。がーん。
試験は、筆記と実技。結構大変なんです!間違えると、再試!

2日目:もう少し大変な状況の場合を学ぶ。
胸(肺)を刺され、出血している場合の処置。出血を止めるのに、「プラスチック製のもの(たとえばクレジットカードの場合は自分のものではなく、第三者のものをもらう)でカバーする」という箇所にて、生徒から質問。「だれもクレジットカードをくれない場合はどうしますか?」。爆笑。そして、「近くにプラスチックのものが見当たらないことはないですか?」先生の回答「この国では、ポテチ袋のゴミがそこらじゅうにあるだろう。死ぬよりマシだ。」

3日目:皆お待ちかね(!?)の、無意識の人への対応。
回復体位は、横向きに眠るような体勢。3人組で練習をするのだけれど、演技上手な人は、全身の力をわざと抜いているので、ちょっと足を動かすだけでも重い。これが本気で無意識だったら、相当重い。(そういえば、日本行きの飛行機で無意識になった人を座席から引きずり降ろしたとき、小柄で痩せ型の人だったのに、めちゃくちゃ重かった。)
生徒からの意見「先生、この体勢はどう見ても、心地よくないと思います!時計が頬に当たってます」。先生「無意識だからいいのだ。呼吸を確保するほうが先決だろ!」

それから、人形を使って、心臓マッサージと人口呼吸の練習。
先生「もっと口をあけて、口全体がかぶるようにしなさい」
生徒「だって、この男性の口が大きすぎます!」
先生「男性ではなく、女性だ!」
そう、人口呼吸の練習マネキンは、女性だったのです。髪の毛ないし、胸もないけど。19世紀にフランスのセーヌ川で溺死した女の子アンの顔がモナリザのように少し微笑んでいて美しく、このような悲しいことが起こらないように、マスクのモデルになったというのは、かなり有名な話らしいですが、クラスのみんなは超初心者で、へえっと驚きました。ちなみに男のジャミー君もあるそうです。

3日間のトレーニングを終えて、なんだかものすごく疲れて、11時間爆睡した。仕事より楽だろうと思ったのに、この疲れはなんだろうと考えたときにわかった。。
「日本語を話していない!」
トレーニング自体の英語は、専門単語を除けば簡単だったけれど、日本語を話すのが「ゼロ」というのが疲れの原因だったのではないかと思う。会社では日本語と英語が半分ずつくらいで、常に日本語を使っている。週末は日本語を使う機会はほぼないけれど、終日何かに集中しなければいけない時は、勉強以外にない。(勉強は疲れる)
今回、このトレーニングで、もちろん応急処置を学んだけれど、それ以外に、いかに「母国語」を使うことがストレス発散になっているのかに気付いた。

やっぱり私は日本人なんだ。
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